残業代ゼロ法案は真面目な社員ほどバカを見る結果になる。 榊 裕葵 : シェアーズカフェ・オンライン
仕事の段取りが、どうしても残業前提となる中で「じゃあ残業代が払われないようにすれば誰も残業しなくなるんじゃね?」という感じでジョースター卿ばりに逆に考えたような政策案。
誰も残業せずに家に帰ったら、ワークライフバランスもよくなるだろうし、余暇が増えれば消費も増えるだろうし…という目論見なんでしょうか。
この記事は、その政策がうまくいかない理由を3点挙げながら実施に反対する意見を述べているものですが、まあ普通に説得力があるというか。
言われてみればそうだよね、ということがわかりやすく記述されています。
残業代が出ようが出まいが、「やらなきゃいけないこと」としての仕事は山ほどあるわけです。そして、そもそも今まで残業代なんか出ない中で社畜残業していた人は大勢いるわけですね。
そんな時に国まで残業代出さなくていいよなんて言っちゃったら、そりゃあ会社は大手を振って残業を強要することでしょう。そこで政策提案側が意図しているような「やっても残業代が出ないんで仕事は残ってるかもしれないけど帰ります」なんて言える奴は、そもそも今までだって普通に帰ってたでしょう。
今まで社畜残業していた人が勇気を出して言ってみたところで、その場で解雇か指導という名の説教が数時間くらい?
そんで、解雇か説教かでその時手が足りなくなった分を補うのに、さらに残業の量が増えるという。
記事で触れられている中で最も頷けたのが、そういう時に一番割りを食うのは「若手社員」であるということです。いまだ年功序列の雰囲気が強い会社では、当たり前のように下に仕事を押し付けて自分たちは楽をしているなんて光景がザラでしょうが、それがますます強くなる。
「若い時の苦労は買ってでもしろ」なんて、その苦労を売る側の奴が言うんだからたちが悪い。
…だんだん感情的な調子になってきてしまったので、この辺にしておきましょう。
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